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はしる

一昨日、平塚市博物館の塚田さんと食事をしていたら、塚田さんがかつて見たという夢を教えてもらった。

 
ペガスス座に描かれている、いわゆるペガサスを、多くの場合「羽根の生えた馬」と表現することになるわけだが、塚田さんは夢の中でペガサスに「俺は天馬であって、羽根の生えた馬じゃねえ」と怒られたのだそうだ。
 
なるほど、たしかに天使は翼の生えた人間というわけではないのだから、天馬は天馬であって、羽根の生えた馬ではない。
 
 
…と、そんな話をしながら、僕はトウショウボーイという馬のことを考えていた。
 
トウショウボーイは「天馬」と呼ばれたスターホースで、テンポイント、グリーングラスと共にTTG時代を築いた名馬である。
 
僕は、「自分はトウショウボーイのようでなければならない」と、よくわからない目標を日々掲げているが、この3頭の中で僕が好きなのは「貴公子」テンポイントである。
 
 
…なんてことを思っていたら、今日のニュースでトウカイテイオーが亡くなったことを知った。
 
トウカイテイオーは、本当のスターである。
 
本当のスターとは、自分の一番ドラマチックなところでドラマチックな活躍をできるもののことである。
 
テンポイントが連敗からトウショウボーイに勝った時のように。オグリキャップが引退戦でメジロライアンを抜き去った時のように。
 
トウカイテイオーは、古馬になってから、故障により1年間休養した。
能力のありすぎる馬は故障に悩まされる。
実はサラブレッドという馬は、人間が数百年程度で無理矢理配合した生き物であることもあって、生物的に欠陥が多い。
消化器系も弱いし、近親こう配であるから体質も弱いものが多い。
 
早く走ることを追求したために足が細く、自分のスピードに耐えきれないことも多いのだ。
 
療養後、トウカイテイオーは有馬記念で復帰する。
前哨戦を踏まずに本戦出場である。相手は全14頭中8頭がG1馬。つまり時代の最強メンツである。
 
その有馬でトウカイテイオーは優勝する。
 
ここがスターである。
 
父シンボリルドルフは強すぎるスターだった。その皇帝の子の帝王は、逆境を越えるスターだったのだ。
 
直線最後の競り合いになったのはビワハヤヒデ。ビワハヤヒデの鞍上は、かつてテイオーに乗ったこともある岡部。岡部はテイオーの父ルドルフの主戦騎手でもある。
そして、テイオーの次に顕彰馬に選出されたのは、そのビワハヤヒデの弟・ナリタブライアン。因縁までもがスターである。
 
そしてゴール後に、テイオーの騎手の田原が男泣きするのがまた感動する。
 
みんな20年も前の話である。
時間は経って、時代は変わって、トウカイテイオーは昨日、心不全で亡くなった。サラブレッドとしては、天寿を全うしたといえる25歳。
 
ドラマはまだ続いていく。生きている馬の血の中や、生きている人の心の中で。
 

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